2018/11/02

ドイツ銀行: 欧州銀行監督機構2018年ストレス・テストの結果

欧州銀行監督機構(EBA)によるEU内の銀行の2018年ストレス・テストにおいて、ドイツ銀行の資本基盤が2016年及び2014年に行われたテスト結果よりも強化されているとことが示されました。2018年のストレス・テストでは、同テスト対象期間の終了時点(今回は2020年)におけるEBAの「標準」シナリオに基づく当行の普通株式等Tier 1(CET1)資本比率は、2016年のストレス・テストにおける12.1%から上昇し、13.5%となりました。「景気悪化」を想定したシナリオにおけるCET1資本比率は、2016年テストにおける7.8%から上昇し、8.1%となりました。

当行のチーフ・ファイナンシャル・オフィサーであるイェームス・フォン・モルトケは次のように述べています。「今回のストレス・テストで、当行のリスク管理は堅調であるものの、収益力が伴っていません。これはまさに、当行が現在注力している点です。2年前より厳しい景気悪化シナリオにもかかわらず、当行はマーケット・リスク、信用リスクおよびオペレーショナル・リスクに対するより高い対応力を示しました。当行は、収益力のある成長を支える流動性や資本を備えています。」

ストレス・テストは共通の手法で実施され、2017年12月31日現在のバランスシートを静的バランスシートと仮定する方法が適用されました。そのためテストでは、将来の事業戦略や経営上の施策は考慮されていません。以下の仮定の総合的な考慮により、「景気悪化」シナリオにおける資本比率の約1%の低下に相当するものとされました。

  • ストレス・テストは、当行の非中核事業部門(NCOU)のリスク削減により2016年に生じた取引上の損失の多くの部分が、2020年まで毎年発生するものと仮定しています。ただし実際には、NCOUはそのリスク削減を90%以上達成した上で、2016年末に廃止されました。
  • 2017年第4四半期に計上されたポーランドにおける当行のリテールビジネスの一部処分による一時的損失が、3回発生すると仮定しています。また、これらのビジネスに関連する資産およびそれに関連する損失により、資本が引き続き減少するとされています。
  • 一定のリスク・ヘッジのためのポジションで生じた損失は、ヘッジ対象の原ポジションで生じたこれに対応する収益により相殺しないものと仮定しています。これによりマーケット・リスク損失が増加し、「景気悪化」シナリオにおける資本減少の要因となるとされています。

2018年のストレス・テストでは、2020年の同テスト対象期間の終了時点における当行のCRD4レバレッジ比率(完全適用ベース)は、「標準」シナリオで3.7%、「景気悪化」シナリオで2.6%となるという結果でした。この結果には、資本比率低下に影響を与える上記3つの仮定に基づく影響が約0.3%含まれています。また今回のストレス・テストの結果には、2018年年初から現在までに当行が行った約900億ユーロのレバレッジ・エクスポージャーの削減は反映されていません。

2018年9月30日現在、当行のレバレッジ比率は、完全適用ベースでは2017年12月31日から0.2%上昇して4.0%となり、段階的導入ベースでは4.2%でした。当行は、レバレッジ比率を中期的に4.5%に引き上げる目標を再確認しました。





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最終更新日: 2018年11月8日
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