2016/02/23

ドイツ銀行、年次オルタナティブ・インベストメント・サーベイを発表 ‐ ヘッジファンドのセンチメントおよび2016年のアロケーションの傾向について調査

ドイツ銀行は本日、第14回 年次オルタナティブ・インベストメント・サーベイを発表しました。同調査はヘッジファンド投資家調査としては、規模、歴史ともに業界で最大かつ最長であり、今年の調査には合計で2兆1千億米ドルをヘッジファンドで運用するグローバル・ヘッジファンド投資家約504名が参加し、現在のセンチメント、および2016年のアロケーション計画について回答を寄せています。

ドイツ銀行プライム・ファイナンス グローバル共同統括責任者アシュレイ・ウィルソンは、以下のように述べています。「過去一年はグローバル金融市場およびヘッジファンドにとっては厳しい年だったにもかかわらず、41%の投資家が2016年にヘッジファンドへのアロケーションを増やすと回答しているように、投資家はヘッジファンド運用に引き続きコミットしています。」

ドイツ銀行プライム・ファイナンス グローバル共同統括責任者グレッグ・ベンは、以下のように述べています。「現在、変化する投資家のニーズや要件を満たすテーラーメイドの戦略や商品への投資家需要が高まっています。より多くの投資家がオルタナティブ・ベータ/リスク・プレミア戦略、リキッド・オルタナティブ、ハイブリッド・プライベート・エクイティ/ヘッジファンド・ビークルおよび共同投資機会といった商品へのアロケーションを増やすことを検討しています。」

ドイツ銀行キャピタル・イントロダクション グローバル統括責任者アニタ・ネメスは、以下のように述べています。「投資家はヘッジファンド・ポートフォリオを構築する上でより洗練度を増しています。2015年のリターンのばらつきを見る限り、正しいファンド・マネージャーを選ぶこと、また正しいポートフォリオを構築することが、いつになく必須になっています。投資家は相関性が低く、多様化されたリターンの源泉を求めて、彼らのポートフォリオの集中と再構築を行っています。」

ドイツ銀行第14回 年次オルタナティブ・インベストメント・サーベイのハイライト: 

ヘッジファンドは2016年は成功が予想され、資産は3兆米ドルに拡大
ヘッジファンドは2016年に株式市場をアウトパフォームすると予想されています。41%の回答者が今年、ヘッジファンドへのアロケーションを増やす計画です。ヘッジファンド業界全体の資産残高は、2016年に約5%成長すると予想され、3兆米ドルを超えるとみられています。

年金ポートフォリオにヘッジファンドを組み込むべきとの議論は、引き続き優位
年金基金のヘッジファンドへのアロケーションは年々上昇傾向にあります。平均的な年金基金のヘッジファンドへのアロケーションは昨年の7%から8%に上昇しています。更に、年金基金回答者の71%が投資コンサルタントを活用していると回答しています(2010年では同数字は15%)。この傾向は、アルファ対ベータ運用のより科学的な検証や、実務的な卓越性への需要の高まりといった、年金基金のポートフォリオ・アロケーション戦術の変化に貢献しています。

2015年のリターンのばらつき: 上位4分の1のマネージャーは二桁のリターンを達成
回答者の63%が、彼らが投資するヘッジファンドの上位4分の1は、2015年に平均で10%、もしくはそれ以上のリターンをあげたことを示しています。一方で、半数の回答者が、投資するヘッジファンドの下位4分の1が昨年、平均で5%、もしくはそれ以上の損失を出したと回答しています。独自のスキル・セット、競争上の優位性および真実のアルファ提案を持っている正しいヘッジファンドを見極めることが、投資家にとってますます必須となっています。2015年に見られたリターンのばらつきは、2016年に投資家にポートフォリオの変更を促すことが予想されます。

ポートフォリオの集中が継続: マネージャーの減少、競争の過熱化
ヘッジファンド・マネージャーは現在、投資家がポートフォリオに組み込む平均36(中央値:25)のファンドに選ばれるために競合しています。同数字は2008年においては平均で60(中央値: 45)でした。アルファの減少および経営能力への懸念から、より多くの投資家が、より高いリターン、全体費用の削減、ポートフォリオ効率の向上を求めて、ポートフォリオの集中化を行っています。

投資家はますますクオンツ戦略を選択
3分の2超の回答者が、システム戦略に投資しています。その回答者の二人にひとりは、2016年にひとつ、もしくは複数のクオンツ戦略への投資を増やすとしています。最も規模の大きい投資コンサルタントと年金基金がこの需要を高めています: 回答者の45%が、クオンツ・エクイティ・マーケット・ニュートラル、CTA、クオンツ・マクロ、クオンツ・エクイティ、およびクオンツ・マルチ戦略といったシステム戦略のひとつ、もしくは複数に投資を増やすと回答しています。

マーケット・ニュートラルが新たに人気化
市場の方向性にかかわらず、ロング、ショートの両面でアルファを達成する能力を示せたマネージャーは、投資家からの資金流入の恩恵を受けることができる立場を築いています。好成績を収めた一年の後、エクイティ・マーケット・ニュートラル戦略は2016年、最もパフォーマンスのよい戦略となり、最も高い需要が集まると予想されます。ネットベースで、32%(昨年は17%)の投資家がファンダメンタル・エクイティ・ニュートラルへのエクスポージャーを増やすと回答し、また、18%(昨年は11%)がシステマチック・エクイティ・ニュートラルへのエクスポージャーを増やすと回答しています。

オルタナティブ・ベータ/リスク・プレミアへの需要が拡大
回答者の20%が現在、オルタナティブ・ベータ/リスク・プレミア戦略に投資しています。昨年、一昨年の同数値、それぞれ15%、8%から上昇を示しています。これらの回答者の60%が、2016年にアロケーションを増やす計画があると回答しています。投資家によっては、リスク資金をよりダイナミック、かつ効率的に配分するために、コアの‘アルファ’ポートフォリオを補完する形で、より流動性が高く、コストの低いオルタナティブ・ベータ/リスク・プレミア戦略を使うことが予想されます。

マルチ・ストラテジー、イベント・ドリブン、クレジット・ディストレスト戦略: ファンドの入れ替えを予想
マルチ・ストラテジーおよびイベント・ドリブン戦略は2016年、最も高いターンオーバーが予想されます。それぞれ16%、20%の回答者がこれらの戦略を解約すると回答し、増やすとの回答はそれぞれ9%、18%にとどまりました。クレジット・ディストレスト戦略については、回答者の18%が投資を増やすとする一方、17%が減らす計画であると回答しています。

ヘッジファンドへの手数料と投資コストの考え方は、双方の利益が一致する方向へ収斂
管理手数料とパフォーマンス手数料ともにわずかに減少しましたが、投資家は質に対しては支払う傾向にあります。投資家が支払う平均的な管理手数料は引き続き1.63%で前年比で変わりませんが、平均パフォーマンス手数料は18.03%から17.85%と、過去一年においてわずかながら減少傾向にあります。手数料に関しては継続的に低下圧力があるものの、投資家の42%は、新たなアロケーションに対して、2&20を超える手数料を課すマネージャーに配分すると述べています。

パートナーシップが重要
投資家の期待や要件が変わる中、投資家は現在、それが知識の共有もしくはテーラーメイドの戦略や商品という形であれ、彼らのポートフォリオの運用支援をするための経験、専門性および経営資源を持っている戦略的なパートナーと強く結び付くことをますます求めています。回答者の3分の2強が、“創設者/CIO/シニア・インベストメント・プロフェッショナルへのアクセス”をヘッジファンドを選択するうえで最も重要なトップ3の要素のひとつにあげています。更に、回答者の3分の1が現在、テーラーメイドのソリューションを作り出すために一社の投資ファンドを活用しています。最後に、非伝統的ヘッジファンド商品への需要が高まっています。オルタナティブUCITS戦略、オルタナティブ’40Act ミューチュアル・ファンド、ハイブリッドPE/HFビークル、ロング・オンリーのヘッジファンドおよび共同投資機会への配分を行う投資家数が増えています。

 





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最終更新日: 2016年2月25日
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