2018/10/24

ドイツ銀行、2018年第3四半期において2億2,900万ユーロの純利益を計上、普通株式等Tier 1資本比率が上昇

ドイツ銀行CEOのクリスティアン・ゼーヴィングは次のように述べています。「当行は、2018年第3四半期において、5億600万ユーロの税引前利益を計上しましたが、この業績は、当行が持続的な高い収益力のある銀行となっていく過程における新たなマイルストーンとなりました。当行は、コストを抑え、成長のために十分な自己資本を確保しており、2014年以来となる2018年中の黒字化に向けて、順調に進んでいます。」

ドイツ銀行(銘柄コードXETRA: DBKGn.DB/NYSE: DB)の2018年第3四半期の税引前利益(profit before tax)(1)は、前年同四半期の9億3,300万ユーロに対し、5億600万ユーロとなりました。純利益は、前年同四半期の6億4,900万ユーロに対し、2億2,900万ユーロでした。経営陣は、調整済コストと人員の短期的な削減目標の達成に向けて前進するとともに、バランスシートの保守的な管理を行いました。

2018年年初からの9カ月間の税引前利益は、前年同期の26億ユーロに対し、16億ユーロとなり、純利益は、前年同期の17億ユーロに対し、7億5,000万ユーロとなりました。2018年年初からの9カ月間における税引後有形株主資本利益率(RoTE)は、1.7%でした。

普通株式等 Tier 1(CET1)資本比率はさらに上昇し、当行の目標である13%超に対し、2018年第2四半期の13.7%から同年第3四半期には14.0%に向上しました。これは主に、リスク・ウェイテッド・アセット(RWA)が、コーポレート・アンド・インベストメント・バンクにおける信用リスクRWAの減少(非戦略的資産の削減によるものを含む)やオペレーショナル・リスクRWAの減少などを反映して、70億ユーロ減少したことによるものです。

2018年第3四半期の純収益は、前年同四半期に計上された一定の特定項目がなくなったことや、コーポレート・アンド・インベストメント・バンクにおいてボラティリティの低下や顧客取引高の減少があったことなどにより、2017年第3四半期から9%減少し、62億ユーロとなりました。

2018年年初からの9カ月間の収益は、前年同期から5%減少し、197億ユーロとなりました。

コスト削減目標に向けて前進 2018年第3四半期の利息以外の費用は、前年同四半期から1%減少し、56億ユーロとなりました。調整済コストは、専門家サービスその他の外部に対する支出の減少が、特にプライベート・アンド・コマーシャル・バンクにおける継続的投資額を上回ったことにより、前年同四半期から同じく1%減少し、55億ユーロとなりました。

 2018年年初からの9カ月間における利息以外の費用総額は、前年同期から1%増加し、178億ユーロとなりましたが、調整済コストは1%減少し、174億ユーロとなりました。これは、継続的な費用管理の成果が、変動報酬費用の発生、情報技術(IT)の償却額の増加、ドイツにおける法的統合に関連する投資および同年第1四半期における銀行税費用の増加を上回ったことによるものです。経営陣は、調整済コストを2018年に230 億ユーロ、2019年に220億ユーロに削減するという当行の目標を再確認しました。

人員削減は順調に進行 2018年第3四半期末現在の従業員数は94,717人(常勤相当)となり、同四半期中の正味削減人員数は約700人でした。この削減数は、主に管理部門で行われた約1,450人(常勤相当)の削減が、同四半期における約750人の新卒者雇用により相殺されたことを反映したものです。2018年年初からの9カ月間では、約2,800人(常勤相当)の人員を削減しました。

経営陣は、従業員数を2018年末までに93,000人を下回る水準に、2019年末までにはさらに90,000人を下回る水準に減少させるという当行の目標を再確認しています。この見通しには、既に合意され、2018年末までに完了して約1,400人の人員削減が見込まれる、ポーランドにおける当行リテールビジネスの一部売却による影響が含まれています。

保守的なバランスシート管理 当行の信用リスクおよびマーケット・リスク指標は、引き続き過去最低に近い水準となりました。2018 年第 3 四半期の信用リスク引当金繰入額は、引き続き償却原価で計上される貸出金の9ベーシスポイント(年率換算)となりましたが、平均バリュー・アット・リスク(VaR)は同四半期中に3%減少して、2,500万ユーロとなりました。2018 年第 3 四半期の当行のレバレッジ比率は、 同年第2四半期末から変わらず完全適用ベースで4.0%、段階的導入ベースで4.2%でしたが、当行の中期的目標は4.5%となっています。流動性準備金は、2,680億ユーロと高水準を維持し、流動性カバレッジ比率は148%となり、最低要件である100%を760億ユーロ上回りました。

中核事業の状況

コーポレート・アンド・インベストメント・バンク(CIB)

2018年第3四半期の純収益は、前年同四半期から13%減少して、30億ユーロとなりました。グローバル・トランザクション・バンキングの収益は、事業基盤の変更により、前年同四半期から5%減少しました。オリジネーションとアドバイザリーの収益は、株式オリジネーションの大幅な増加がアドバイザリーと投資適格債券オリジネーションの減収を相殺したことにより、前年同四半期とほぼ同水準となりました。債券セールス/トレーディングの収益は、欧州金利におけるボラティリティや顧客取引の低下、ならびに先日公表し既に完了している米国における戦略上の調整の影響などを反映し、前年同四半期から15%減少しました。株式セールス/トレーディングの収益は、前年同四半期から15%減少しました。プライム・ファイナンスおよび現物株式トレーディングにおける減収は、デリバティブにおける増収により一部相殺されました。

コーポレート・アンド・インベストメント・バンクの再編 経営陣は、2018年第2四半期に開始したフロント・オフィスの人員削減およびバランスシート資産の削減を、同年第3四半期末までに完了させました。今後は、インフラおよび内部統制の強化を継続するとともに、成長の推進や収益増加に注力していきます。

当行のコーポレート・ファイナンス事業は、2018年第3四半期において幾つかの成功を収めました。当行は、コーポレート・ファイナンス案件の上位10案件(報酬ベース)のうち6案件で主要な役割を果たしました(出所:ディールロジック)。これは四半期として過去5年間で最多となります。2018年年初からの9カ月間において、当行は欧州における新規公開(IPO)のグローバル・コーディネーターとして首位に立っており、上位5案件のうち4案件を主導しました。ドイツにおいては、当行はIPOの上位3案件すべてを主導し、2018年年初からの9カ月間においてコーポレート・ファイナンスにおけるトップの地位を維持しています(出所:ディールロジック)。

プライベート・アンド・コマーシャル・バンク(PCB)

2018年第3四半期の純収益は、前年同四半期から3%減少し、25億ユーロとなりました。これは主に、2017年第3四半期のコンカルディスGmbHの売却による1億800万ユーロのプラスの影響がなくなったことによるものでした。

融資残高の増加 2018年年初からの9カ月間において、プライベート・アンド・コマーシャル・バンクの融資残高は約80億ユーロ増加しました。このうち50億ユーロ以上が、個人向け貸出しおよび商業用貸出しがいずれも増加したプライベート・アンド・コマーシャル・ビジネス(ドイツ)において生じたもので、これにより継続している預金のマージン圧縮が相殺されました。金利改定の実施にもかかわらず、ポストバンク・ブランドの事業では、2四半期連続で当座預金口座の残高が純増となりました。

当行のドイツのプライベート・アンド・コマーシャル・バンク事業とポストバンクとの統合の順調な進展 本社および管理部門の統合ならびにプロダクト・ガバナンスの調和が進められています。経営陣は、遅くとも2022年までにシナジー効果を9億ユーロとする目標を確認しました。

アセット・マネジメント(AM)

2018年第3四半期の純収益は、2017年第3四半期から10%減少し、5億6,700万ユーロとなりました。これは主に、2017年第3四半期にあった不動産ファンドに関連した5,200万ユーロの保険金受け取りが2018年第3四半期にはなかったことによるものです。この影響を除くと、2018年第3四半期の収益は、前年同四半期および2018年第2四半期とほぼ同水準でした。

運用資産は、市場パフォーマンスや為替レートの有利な変動が純資金流出を上回ったことにより、2018年第3四半期中に20億ユーロ増加し、6,940億ユーロを計上しました。

アセット・マネジメントの業績には、以下が含まれます。

  • 2018年年初からの9カ月において、DWSは、欧州市場での上場取引型金融商品(ETP)の純資金流入において14.5%のフローの市場シェアを占め、第2位となりました(出所:ETFGI)。
  • 2018年第3四半期において、DWSの「Grundbesitz(不動産)」商品群のうち、3つのオープンエンド不動産ファンドの資産総額が100億ユーロを上回りました。
  • DWSは、DWSの株主でもあるオルタナティブ資産運用会社ティケハウ・キャピタル(Tikehau Capital)との提携に同意しました。

(1)税引前利益(profit before tax)=IFRSに基づく税引前利益(income before income taxes)





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最終更新日: 2018年10月26日
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