2021/02/04

ドイツ銀行、2020年通年において10億ユーロの税引前利益

改革および新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響にもかかわらず、2020年の全ての四半期において黒字

  • 2020年通年の純利益は6億2,400万ユーロ、税引前利益は10億ユーロ
  • 2020年第4四半期の純利益は1億8,900万ユーロ

2020年はコア・バンクの収益性が大幅に向上

  • 税引前利益は2019年の6倍となる32億ユーロ
  • 調整後税引前利益 は、前年から52%増加し、42億ユーロ
  • 2019年第4四半期の税引前損失に対し、2020年同四半期は5億9,100万ユーロの税引前利益

2020年第4四半期も引き続き増収

  • 2020年通年の純収益は、前年から4%増加して240億ユーロ
  • 第4四半期の純収益は、前年同四半期から2%増加して55億ユーロ
  • コア・バンクの2020年通年の純収益は、前年から6%増加して243億ユーロ

コスト削減は目標に向けて前進

  • 2020年通年の利息以外の費用は、前年から15%減少して212億ユーロ。第4四半期においては、前年同四半期から21%減少して50億ユーロ
  • 2020年の改革費用1およびプライム・ファイナンスに関して返還される可能性のある費用を除いた調整済コストは、前年から9%減少し、目標通りの195億ユーロ。第4四半期においては、前年同四半期から8%減少して46億ユーロ
  • 四半期ベースの改革費用1および銀行税を除く調整済コストは、12四半期連続で、前年同四半期から減少
  • 2022年までに想定されている改革に関連する影響1の85%を既に計上済み

キャピタル・リリース・ユニットにおいてリスク削減が引き続き進展

  • リスク・ウェイテッド・アセットは2020年中に25%減少し、年末現在で340億ユーロ
  • レバレッジ・エクスポージャーは、2020年中に43%減少して、720億ユーロ
  • 2020年通年の税引前損失は、2019年の32億ユーロに対し、22億ユーロ

資本、リスクおよびバランスシートの厳格な管理を継続

  • 2020年第4四半期の普通株式等Tier 1資本比率は同年第3四半期から向上し、13.6%
  • 流動性準備金は、2019年末から210億ユーロ増加し、2,430億ユーロ
  • 2020年第4四半期の信用損失引当金は2億5,100万ユーロ、通年においては18億ユーロで、貸出平均残高に対する割合は41ベーシスポイント

CEOのクリスティアン・ゼーヴィングは、次のように述べています。「当行の改革において最も重要な年において、当行は、世界的パンデミックの最中にありながら、改革関連の影響および信用引当金の増加を十分に補うことができました。当行は、10億ユーロの税引前利益を計上し、当行自身の想定を上回る前進をしています。当行は、持続可能な収益性の確固たる基盤を構築しており、このような困難な時期であっても、全体として好調な傾向が2021年においても続くと確信しています。」

ドイツ銀行(銘柄コードXETRA:DBKGn.DB/NYSE:DB)は、2020年通年において純利益を計上し、6四半期を通じた改革により、戦略上および財務上の全ての目標に向けて順調に進んでいます。注力分野の見直しを行ったコア・バンクにおける大幅な増益は、改革コストや増加する信用損失引当金を上回りました。潤沢な資本および流動性準備金により、当行は2020年において、確固たる姿勢で顧客を支援することができました。

増収および厳格な運営により、2020年の利益が増加

2020年通年においては、53億ユーロの純損失、26億ユーロの税引前損失を計上した2019年に対し、6億2,400万ユーロの純利益、10億ユーロの税引前利益を計上しました。

2020年第4四半期では、2019年第4四半期の15億ユーロの純損失に対し、1億8,900万ユーロの純利益となりました。税引前損益は、前年同四半期の13億ユーロの税引前損失に対し、1億7,500万ユーロの税引前利益となりました。第4四半期は1,400万ユーロの税制上のベネフィットがあり、これは主に第3四半期の引当金からの繰戻しおよび株式ベースの報酬支払いに対する税効果によるものです。

キャピタル・リリース・ユニットを含まないコア・バンクは、第4四半期および通年の双方において大幅な増益となりました。2020年通年の税引前利益は、2019年における5億3,600万ユーロの6倍の32億ユーロとなり、特定収益項目、改革費用、のれんおよびその他の無形資産の減損、ならびに再編および退職費用を除いた調整後税引前利益1は、前年から52%増加して42億ユーロとなりました。

コア・バンクの第4四半期における税引前損益は、2019年第4四半期は4億3,500万ユーロの税引前損失であったのに対し、2020年同四半期は5億9,100万ユーロの税引前利益となりました。2020年第4四半期の調整後税引前利益1は、前年同四半期の2倍を超える10億ユーロとなりました。

キャピタル・リリース・ユニットは、主に利息以外の費用の43%の減少と調整済コスト1の39%の削減により、2020年に損失を大幅に削減しました。2020年通年のキャピタル・リリース・ユニットの税引前損失は、2019年の32億ユーロから減少し、22億ユーロとなりました。2020年第4四半期のキャピタル・リリース・ユニットの税引前損失は、前年同四半期の8億5,800万ユーロの半分以下に減少し、4億1,700万ユーロとなりました。

キャピタル・リリース・ユニットにおいては、リスク削減がさらに進展しました。2020年第4四半期においてリスク・ウェイテッド・アセット(RWA)を50億ユーロ削減し、同第4四半期末のRWAは、目標の380億ユーロに対し、340億ユーロとなりました。レバレッジ・エクスポージャーは、2020年第4四半期においてさらに180億ユーロ削減され、指標の800億ユーロに対し、720億ユーロとなりました。2020年末現在において、2018年末と比べ、RWAは半分以上、レバレッジ・エクスポージャーは約4分の3の削減を達成しました。

6四半期にわたる厳格な運営により、2020年において改革に関連する影響1は大幅に減少し、これによりコア・バンクの収益性がグループ業績に与えるプラスの影響が増加しました。2020年の繰延税金資産の評価調整額は、2019年の28億ユーロから減少し、3,700万ユーロとなりました。改革戦略に関連するのれんの減損は、2019年には10億ユーロを計上しましたが、2020年は発生しませんでした。改革費用1は、2019年の11億ユーロから半分以上減少し、2020年は4億9,000万ユーロとなり、再編および退職費用は、15%減少し、6億8,800万ユーロとなりました。2020年12月31日現在、2022年までの改革に関連する影響1の想定される総額の85%は、既に計上済みです。


顧客のファイナンス需要およびリスク管理の必要性に牽引された増収

2020年通年の純収益は、前年から4%増加し、240億ユーロとなりました。第4四半期の純収益は、同四半期末のポストバンク・システムズAG売却に関連する1億400万ユーロのマイナスの影響(コーポレート・バンクおよびプライベート・バンクに影響)を受けたにもかかわらず、前年同四半期から2%増加し、55億ユーロとなりました。コア・バンクの2020年通年の純収益は、前年から6%増加して243億ユーロ、第4四半期の純収益は55億ユーロで、前年同四半期とほぼ同水準、特定項目1を除いたベースでは2%増加となりました。

当行の中核ビジネスの業績は下記のとおりです。

  • 2020年通年のコーポレート・バンクの純収益は、前年から2%減少し、51億ユーロ、特定項目1を除いたベースでは52億ユーロとなりましたが、通貨換算の影響を調整したベースでは前年とほぼ同水準となりました。コーポレート・バンクは、預金の金利改定の実施(2020年第3四半期末現在の680億ユーロから増加して計画を上回ることとなった、2020年末現在で780億ユーロの預金が対象)により、低金利環境の逆風の大部分を相殺しました。

    2020年第4四半期の純収益は、前年同四半期から4%減少し、12億ユーロとなりましたが、通貨換算の影響とポストバンク・システムズの売却による上記のマイナスの影響を含む特定項目1を調整したベースでは、前年同四半期とほぼ同水準となりました。グローバル・トランザクション・バンキングの2020年第4四半期の収益は、前年同四半期から6%、通貨換算の影響を調整したベースでは3%減少しました。コマーシャル・バンキングの2020年第4四半期の収益は、預金の金利改定などにより、前年同四半期から1%、特定項目を除いたベースでは6%増加しました。
     
  • 2020年通年のインベストメント・バンクの純収益は、前年から32%増加し、93億ユーロとなりました。債券および為替(FIC)セールス/トレーディングの収益は、4四半期連続の2桁成長を反映して28%の増加となる一方、オリジネーションとアドバイザリーの収益は、34%の増加となりました。これらの収益の増加は、良好な市場環境および投資適格債券の市場シェア拡大の両方を反映したものでした(出所:ディールロジック)。債券資本市場において、当行は、前年同四半期から43%増加して過去最高となる1兆7,000億ユーロの顧客の資金調達を支援しました。

    2020年第4四半期の純収益は、24%増加し、19億ユーロとなりました。これは、クレジット、エマージング・マーケッツおよび外国為替の好調な増収を反映して、オリジネーションとアドバイザリーの収益が52%増の5億3,200万ユーロ、債券および為替(FIC)セールス/トレーディングの収益が17%増の14億ユーロとなったことによるものでした。当行は欧州連合の初めてのソーシャルボンド(170億ユーロを調達)の主幹事を務め、第4四半期にドイツにおけるオリジネーションとアドバイザリー部門の第1位を獲得しました(出所:ディールロジック)。インベストメント・バンクは、これらの業績を、コスト削減ならびに厳格なリスクおよび資本管理の維持を同時に進めつつ達成しました。
     
  • 2020年通年のプライベート・バンクの純収益は、前年から1%減少して、81億ユーロとなりましたが、ポストバンク・システムズの売却による8,800万ユーロのマイナスの影響を含む特定項目1を調整したベースでは、前年とほぼ同水準となりました。プライベート・バンクにおいて、金利環境の強い逆風および新型コロナウイルス感染症の影響は、事業成長により大部分が相殺されました。この事業成長には、投資商品における160億ユーロの4四半期連続となる純資金流入、130億ユーロの顧客への純新規貸出金、および総額90億ユーロの勘定における預金の金利改定の合意が含まれます。プライベート・バンク(ドイツ)の収益は、2%減少して50億ユーロ(これにはポストバンク・システムズの売却からのマイナスの影響が含まれます)となりましたが、インターナショナル・プライベート・バンクの収益は31億ユーロで前年とほぼ同水準となりました。

    2020年第4四半期の純収益は、前年同四半期から報告ベースで1%減少し、ポストバンク・システムズの売却からのマイナスの影響を含む特定項目1の影響を除外したベースでは1%増加し、20億ユーロとなりました。事業成長を受けて、また、保険業務のパートナーシップによる手数料収入の増加により、金利環境の逆風および新型コロナウイルス感染症の影響の大部分が相殺されました。第4四半期における投資商品からの純資金流入は30億ユーロ、顧客への純新規貸出金は40億ユーロとなりました。
     
  • 2020年通年のアセット・マネジメントの純収益は、前年から4%減少し、22億ユーロとなりました。2020年第4四半期の純収益は、前年同四半期から11%、通貨換算の影響を調整したベースでは9%減少し、5億9,900万ユーロとなりました。これは、2019年第4四半期にあった多額の運用報酬が2020年第4四半期には発生しなかったことによるものです。2020年通年のマネジメント・フィーは、顧客フローおよび市場の動向のプラスの影響が業界全体のマージンの圧縮を相殺したため、前年とほぼ同水準となりました。

    2020年第4四半期の純資金流入は、140億ユーロとなり、2020年通年の純資金流入は、過去最高の300億ユーロとなりました。これには、環境・社会・ガバナンス(ESG)資産における90億ユーロの資金流入が含まれています。2020年末現在の運用資産は、前年末から250億ユーロ増加し、7,930億ユーロとなりました。この2020年末現在の総額には、前年末から23%増加したESG資産における910億ユーロの資金流入が含まれています。

コスト削減がさらに進展、2020年通年の目標を達成

2020年通年の利息以外の費用は、前年から15%減少し、212億ユーロとなりました。改革費用1およびプライム・ファイナンスに関して返還される可能性のある費用を除く調整済コストは、前年から9%減少し、当行は通年の目標である195億ユーロを達成しました。当行は、2022年の調整済コストの削減目標を再確認しました。

2020年第4四半期の利息以外の費用は、前年同四半期から21%減少し、50億ユーロとなりました。改革費用を除く調整済コスト1は、プライム・ファイナンスに関して返還される可能性のある8,100万ユーロの費用を調整したベースでは、前年同四半期から8%減少して、46億ユーロとなりました。これにより、当行の改革費用および銀行税を除く四半期ベースの調整済コスト1は、12四半期連続で前年同四半期から減少したことになります。

指針に沿った信用損失引当金

2020年通年の信用損失引当金は、2019年の7億2,300万ユーロに対し、18億ユーロでした。引当金の貸出平均残高に対する割合は41ベーシスポイントとなり、2020年の貸出平均残高に対する割合を35から45ベーシスポイントとする当行の指針に合致しています。2020年第4四半期に計上された引当金を含め、2020年12月31日現在の信用損失引当金残高は、2019年末現在の40億ユーロに対し、48億ユーロとなり、貸出金に対して111ベーシスポイントとなりました。

2020年第4四半期、当行は引き続き、質の高い貸出金や厳格なリスク管理フレームワークの恩恵を受け、信用損失引当金は2億5,100万ユーロ、貸出平均残高に対する割合は23ベーシスポイント(年率)となり、指針に合致するものとなりました。

健全な資本、バランスシートおよび流動性を維持

2020年第4四半期において、普通株式等Tier 1(CET1)資本比率は、同年第3四半期の13.3%から13.6%に上昇し、2020年末において2019年末とほぼ同水準となり、規制要件を316ベーシスポイント上回りました。この第4四半期における上昇は、資本要件規制(CRR2)の改正による有利な影響や、キャピタル・リリース・ユニットにおける上記のリスク削減の進展によるプラスの影響を反映したものです。これらの影響は、中核ビジネスの成長支援のため増加したRWAの影響によって一部相殺されました。

欧州中央銀行の内部モデル・ターゲット審査(TRIM)に関連して予想される約40億ユーロのRWAの増加は、当初、2020年第4四半期に生じると想定されていましたが、現時点では2021年になるものと想定されます。

2020年第4四半期末のレバレッジ比率は、一定の中央銀行預金残高を除いたベースで、2020年第3四半期末から24ベーシスポイント上昇し、4.7%(完全適用ベース)となりました。これらの預金残高を含めた場合、レバレッジ比率は第3四半期末の4.1%から上昇し、2020年末において4.3%となります。前四半期からの上昇は、主に資本に関する上記の有利な影響を反映したものです。段階的導入ベースによるレバレッジ比率は、2020年第4四半期において4.5%から4.8%に上昇しました。

2020年末の流動性準備金は、2019年末から210億ユーロ増加し、2,430億ユーロとなりました。2020年末の流動性カバレッジ比率は145%となり、規制要件に対する超過額は660億ユーロとなりました。

400億ユーロを超えるサステナブル・ファイナンスおよびサステナブル投資

2020年通年におけるサステナブル・ファイナンスおよびサステナブル投資の取引高は、当行が2020年の目標としていた基準値の200億ユーロを大きく上回り、400億ユーロを超えました。インベストメント・バンクのサステナブル・ファイナンス取引高は200億ユーロを超え、コーポレート・バンクは50億ユーロを超えるESGファイナンスを顧客に提供しました。当行のサステナブル・ファイナンスおよびサステナブル投資の2020年目標へのプライベート・バンクによる貢献には、2020年末現在、プライベート・バンク(ドイツ)における40億ユーロの貸出金残高および110億ユーロの投資商品が含まれます。

さらに、アセット・マネジメントにおいては、2020年、ESG資産への90億ユーロの純資金流入がありました。純資金流入総額に占めるESG資産への流入の割合は30%となり、2019年の4倍に増加しました。2020年末現在、アセット・マネジメントが保有する910億ユーロのESG資産は、運用資産総額の11%超に相当します。

サステナビリティ・ガバナンスをさらに強化

当行は、サステナビリティに関する最高レベルの意思決定機関として、取締役会にサステナビリティ委員会を設置し、当行CEOのクリスティアン・ゼーヴィングを委員長としました。当行は最近、グリーン・ファイナンス・フレームワークを公表し、当行と顧客の双方がグリーン・ファイナンスにおいてより広範な選択肢を利用できる道を開きました。当行は2020年第4四半期において、2021年からトップレベルの管理職の報酬をサステナビリティへの更なる基準に連動させる計画を発表しました。


1 本項目およびその他のGAAP以外の財務的測定尺度の詳細については、15頁以下の「GAAP以外の財務的測定尺度の使用について」をご参照ください。





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最終更新日: 2021年2月9日
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