ドイツ銀行AG(銘柄コードXETRA:DBKGn.DE/NYSE:DB)は、本日、2008年第2四半期の業績を発表し、当該四半期の純利益が、前年同四半期の18億ユーロに対し、6億4,500万ユーロとなった旨を公表しました。当該四半期の希薄化後1株当たり純利益は、前年同四半期の3.60ユーロに対し、1.27ユーロになりました。税引前利益は、前年同四半期の27億ユーロに対して、6億4,200万ユーロを計上しました。住宅ローン担保証券(大半が「Alt-A」)、モノライン(金融保証会社)、商業用不動産担保証券、レバレッジド・ファイナンス・ローン、ローン・コミットメント、その他資産の評価減として23億ユーロを計上しました。2008年第2四半期末におけるバーゼルIIに基づくBIS規制コア自己資本比率(Tier 1)は、9.3%となりました。
ドイツ銀行取締役会会長のヨゼフ・アッカーマンは次のように述べています。「2008年第2四半期も、金融業界にとって非常に厳しい状況が続きました。投資銀行ビジネスはこうした困難な事業環境の影響を免れませんでしたが、一方で『安定』ビジネスは引き続き底堅さを示しました。当行は、当該四半期においても評価減を計上しましたが、堅調な業績を達成しました。さらに、強固な資本基盤を維持し、主要なエクスポージャーの大幅な削減を進めました。クレジット環境の悪化が開始して1年が経過しましたが、この間、当行は31億ユーロの純利益を計上しました。これは、困難な市場環境における当行の力強さの証だと言えます。」
アッカーマンはさらに、「今後に向けては、2008年の残りの期間も慎重な姿勢を維持していきます。当行は明確な指針をもっています。引き続き厳格なコスト、リスク、資本管理を徹底し、主要分野においてエクスポージャーの削減を図っていきます。現在の厳しい環境においても比較的底堅い業績を達成していることを活用し、市場シェアの拡大に向けた機会を模索していく考えです。厳格な管理を徹底する一方で、全ての中核ビジネスにおいて、自律的成長と買収を通じ、今後も投資を継続していく方針です」と述べています。
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