ポストバンク関連費用を含んだベースでは12億ユーロの純損失を計上
ドイツ銀行AG(銘柄コードXETRA:DBKGn.DE/NYSE:DB)は、本日、2010年第3四半期および同年1~9月期の業績を発表しました。2010年第3四半期の純利益は、ポストバンクの株式取得と関連する他社株転換義務条項付き債券にかかわる23億ユーロの費用計上を除いたベースで、11億ユーロを計上しました。これに対し、2009年第3四半期の純利益は、税金の恩恵(純額)を含んだベースで14億ユーロでした。2010年第3四半期、前述のポストバンクにかかわる費用を含んだベースでは、12億ユーロの純損失となりました。報告ベースの希薄化後1株当たり純利益は、前年同四半期の1.92ユーロに対し、マイナス1.75ユーロとなりました。税引前利益は、2009年第3四半期の13億ユーロに対し、2010年第3四半期にはポストバンク関連費用を除いたベースでは13億ユーロとほぼ同水準となりました。ポストバンク関連費用を含んだベースでは、10億ユーロの税引前損失となりました。当行の定義による(特筆すべき利益や費用を除く)税引前平均アクティブ資本利益率は13%、報告ベースによる当該比率はマイナス10%となりました。
2010年1~9月期の純利益は、2009年1~9月期の36億ユーロに対し、ポストバンクの株式取得と他社株転換義務条項付き債券に関連した費用を除いたベースで41億ユーロとなりました。当該費用を含んだベースでは、2010年1~9月期の純利益は17億ユーロでした。
2010年1~9月期の税引前利益は、2009年1~9月期の44億ユーロに対し、前述の費用を除いたベースで56億ユーロとなりました。前述の費用を含んだベースでは、33億ユーロの税引前利益を計上しました。
2010年1~9月期の希薄化後1株当たり純利益は、前年1~9月期の5.14ユーロに対し、2.33ユーロとなりました。当行の定義による税引前平均アクティブ資本利益率は、前年同期と同じ18%となったのに対し、報告ベースの当該比率は、前年同期の17%に対し11%となりました。
ドイツ銀行AG取締役会会長のヨゼフ・アッカーマンは次のように述べています。「2010年第3四半期の業績は、マクロ経済と市場環境が依然として厳しい状況が続くなかで、ビジネスモデル調整後の当行の底力を再度示すものとなりました」
さらに、アッカーマンは次のように述べています。「当行は、この度、過去最大規模の増資を成功裡に完了し、予定しているポストバンク買収を主な目的として資本基盤を強化しました。その一方で、リスク/リターン構造を大幅に改善することで、主導的な投資銀行としての基盤も一層強化しました。リテールビジネスにおいては、ドイツ国内の基盤を大きく拡充し、より安定したビジネスに主軸を置いた収益構造へとバランスを図っています」