プレスリリース March 27, 2025

ドイツ銀行、成長戦略の次なる段階に向けた取締役会の体制変更

  • ラジャ・アクラムはドイツ銀行に入行し、移行期間を経てジェームス・フォン・モルトケの後任としてCFOに就任予定
  • クリスティアン・ゼーヴィングは戦略の次なる段階を牽引するため、2029年まで契約を延長
  • ファブリツィオ・カンペリはシュテファン・シモンの後任として米州を担当するため、2028年まで契約を延長

ドイツ銀行は、本日、当行の成長戦略の次なる段階に向けた経営陣の体制変更を発表しました。

8年間にわたりチーフ・ファイナンシャル・オフィサーとして抜本的な改革を主導してきたジェームス・フォン・モルトケは、2026年6月の契約満了に伴い、再任を受けない意向を当行に伝えました。2022年にプレジデントにも任命されたフォン・モルトケは、CFOの任務を後任に引き継ぐまでの間、引き続き当行の2025年の財務目標の達成に向けて任務を遂行します。

次期チーフ・ファイナンシャル・オフィサーに任命されたラジャ・アクラムは、2025年10月1日に当行に入行した後、2026年1月1日付で取締役会メンバーに就任し、移行期間を経てCFOの任務を承継する予定です。アクラムはモルガン・スタンレーから移籍しますが、同社では2020年から財務副責任者を務めてきました。2006年から2020年までは、シティグループにおいて、複数の地域および事業にわたり財務を統括する立場にあり、会計責任者兼グローバル・コントローラーも務めました。アクラムは、フランクフルトを拠点とする予定です。

監査役会会長であるアレキサンダー・ワイナンツは、次のようにコメントしています。「ジェームス・フォン・モルトケは、ドイツ銀行の経営再建において極めて重要な役割を果たし、それにより、当行の業績、収益性、株主への配当および信用格付は著しく向上しました。当行へのステークホルダーからの評価は大きく向上し、将来の成長に向けた基盤が築かれました。私たちは、当行に対するジェームスの多大な貢献に感謝しています。当行の現在の戦略サイクルが完了する今年、CFOの職務をラジャ・アクラムに引き継ぐには自然な節目といえるでしょう。ラジャは、その幅広い国際的な経験と素晴らしい実績を背景に、ドイツ銀行の財務部門を牽引する十分な能力を有しています。」

チーフ・エグゼクティブ・オフィサーのクリスティアン・ゼーヴィングは、次のように付け加えました。「ラジャ・アクラムとともに働くことを心待ちにしています。彼は、業界における最も有能な財務部門の責任者の一人として素晴らしい評価を受けており、そのリーダーシップを高く評価しています。世界でも有数の二つの大手銀行で要職を務めてきた経験は、私たちに多くの恩恵をもたらすでしょう。同時に、ジェームスに対して、私たちの素晴らしいパートナーシップ、そして移行期間中も私たちの2025年の目標の達成を支援し続けてくれる彼の決意に、心から感謝しています。ジェームスなしには、私たちが行ってきたドイツ銀行の改革は不可能でした。」

ラジャ・アクラムは、次のようにコメントしています。「グローバルに展開する欧州有数の銀行であるドイツ銀行に加わることを光栄に思います。私は、当行の近年の改革と将来的な成長の可能性に感銘を受けており、クリスティアンや他の取締役会メンバーとともに、当行のさらなる発展に向けた次の成長フェーズを推進することを心待ちにしています。」

また、監査役会は、クリスティアン・ゼーヴィングの契約を現行より3年間延長し、2029年4月までとする、新たな任期を決定しました。コーポレート・バンクおよびインベストメント・バンク統括責任者のファブリツィオ・カンペリの契約も3年間延長し、2028年10月までとしました。

ワイナンツは、次のように述べました。「このように契約を延長することで、主要な経営陣の継続性を確保します。クリスティアンは2018年以来、ドイツ銀行の経営再建を成功に導き、収益性と株主利益率を大幅に向上させました。それにより、ドイツ銀行のステークホルダーにとっても大きな価値が創出されました。監査役会は、クリスティアンが当行の発展を次なる段階へと導く人材として適任であると確信しています。」

ワイナンツは、次のように付け加えました。「監査役会はまた、過去数年にわたりコーポレート・バンクとインベストメント・バンクを成功裏に率いてきたファブリツィオ・カンペリとの契約を延長することを大変喜ばしく思います。」

さらに、監査役会は、2025年5月1日付でカンペリに米州の地域統括責任者に就任するよう要請しました。カンペリは、一身上の都合で当行を去ることとなったシュテファン・シモンの後任となります。カンペリの直属となる新たな常任の米州CEOは追って任命される予定であり、規制当局による承認を条件として、米州コーポレート・バンク事業の責任者であるポール・マリ―が、暫定的に米州CEOの職務を担うこととなります。

ワイナンツは、次のとおり述べました。「米州地域は、ドイツ銀行にとって重要な成長の原動力です。米州地域におけるリーダーシップと、主要ビジネスの責任を完全に融合することで、よりシンプルでより効果的な組織体制を構築します。シュテファン・シモンは様々な規制上や法律上の課題に対応し、規制当局との関係改善や当行のガバナンス体制の強化、米州における当行の成長戦略の推進に大きく貢献してくれたことに感謝の意を表します。彼の今後の活躍を祈ります。」

シュテファン・シモンは、かつて当行の監査役を務め、2020年からは当行の取締役会のメンバーです。また、直近では、米州CEO兼チーフ・リーガル・オフィサーとして、グループ・ガバナンスというさらなる職責も担ってきました。彼の法務およびグループ・ガバナンスに係る職責は、クリスティアン・ゼーヴィングの管轄に引き継がれます。


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